看護部の方向性

1.基本姿勢

第一に、接遇を熟知し患者さまを大切に思う心を育てること
第二に、一人ひとりが組織理念・看護部理念・事業方針を理解し自己の目標が設定できること
第三に、医療の専門職として責任ある看護が提供できること

2.法人看護部の運営方針

 看護は、これを必要とする対象(以下、患者と表現する)が存在することで初めて、その機能を発揮します。よって、患者に生かされている職業なのだということを認識し、患者の求めている内容に限りなく近づくことができるよう日々、知識・技術・態度の鍛錬が求められています。「あなたに看護してもらいたい」と患者から思っていただけるような看護師になれることが重要な課題であります。
 また、組織の一員として貢献することの意味を理解しなければなりません。自分が看護師として患者に向かうだけでなく、組織の一員として患者の前に立つ。ということです。病院は地域社会に健康の維持・増進、疾病の回復という役割を担っております。病院の安定的な経営は、この役割の存続という重大な意味があるのです。よって、博慈会の事業方針を理解し、自分は組織の発展のために何に貢献できるのかを常に意識し協働することが大切です。 そして、医療・看護を担う専門職として国家資格を与えられた看護師は、法律の遵守の中、看護を提供するという責任が課せられています。そして、未来永劫にかけて、医療・看護の提供について確かな技術を継承させる役割があります。また、人と「関わる」機会をおのずと多く与えられる私たちは、人としての成長を日々、研鑽していかなければなりません。春には新芽が芽吹くのを見いだし喜び、夏にはそよぐ風に心地よさを感じ、秋には木々の彩の変化に気づく。そして、冬には時としてのぞかせる青空に感謝できる。何気ない日常に喜びと感謝の心を表現できるような人であってこそ、病む人の傍にそっと寄り添える「思いやりの心」を提供できるのではないでしょうか。博慈会で看護を担う経験が、いずれは専門職としてだけでなく、人としての力が備えられることができるよう、日々を意識的に意味のあるものにしていきましょう。そして、法人看護部全体が一層の連携を図り、個々の持てる力を最大限に発揮でき、充実した毎日を過ごせるよう頑張りましょう。

<理念>

「患者に関心を寄せ、思いやりの心で看護を提供いたします。」

<方針>

1.働きやすい職場の創出
~みんなで取組む「ワークライフバランス」~
2.組織全体の連携推進
~みんなで目指す「クオリティー」~

看護部長 三浦加代子